こんにちは!現在30代中盤、現在第二子を妊娠中のamyです!
前回、2人目妊活でシリンジ法を試すに至る経緯を書きました。
前回の記事はこちらから↓
今回はそこから先の話を書きたいと思います。
シリンジ法とは?
改めてですが、シリンジ法とはどんな妊活方法でしょう?
シリンジ法とは、精液をシリンジ(針の無い注射器のようなもの)で吸いあげ、シリンジを膣内に挿入し精液を注入する妊活の方法です。
ちょっと、近未来的だと思いませんか?
私は最初シリンジ法を知った時、あまりの簡潔さに少し戸惑いを覚えたほどです。
でも、精子と卵子が出会う方法として、精子を膣内に入れてあげればいいので、今まで無かったのが不思議に思えるくらい、画期的なものです。
おまけに、クリニックなどに通院し人工受精や体外受精をすることに比べると、費用は雲泥の差!かなりお安いです。
実際にかかる費用については後で触れますね。
シリンジ法は安全なのか?
将来、子どもに障害が出たりしないのかなど、安全面で心配なこともあるかもしれませんが、複数のクリニックで実際にシリンジ法をおすすめされているという点から、私は特に心配することもなく、シリンジ法を試しました。
今回、改めて安全性について調べてみたところ、こんなお医者さんによるインタビューページがありました。シリンジ法まるわかり講座【妊活サポートシリンジパック「Seed in」】 | TENGAヘルスケア 公式サイト
該当部分を引用します。
Q:シリンジ法を行うことによる奇形児などのリスクはありますか?
A:その心配はありません。シリンジ法は医療現場でも広く推奨されている安全な方法で、私も日々の診察で患者さんに勧めています。自然妊娠と比べても、同等の妊娠率であることもわかっています。
どこまでこのお医者さんの話を信じるかという問題もあるかもしれませんが、今ではメジャーになっているクリニックでの人工受精なども、当初は社会的に受け入れられずらかったり偏見や心配の対象となったことを考えると、シリンジ法も時間が経つにつれ社会の認識や安全性が確立されていくのだなと思います。
実際に試した私としては、新型コロナのワクチンのお腹の子どもへの将来の影響の方がよっぽど心配でした。
なぜなら、長年の研究の成果とはいえ、できたばかりで緊急承認されたワクチンを妊娠中の体に入れることに対しては当初、未知の存在への恐怖に近いものがありました。(結果的に接種はしました。)
反対にシリンジ法での妊活は、肉体的なコミュニケーションを省いただけで、体内で起きることは通常の行為と変わらないことを考えると、抵抗は無かったです。
もちろん、シリンジ法のキットもシリンジが個包装されているなど、衛生状態がきちんとしているので、そのあたりの不安もありませんでした。
実際に購入したキットとかかった費用
現在、シリンジ法のキットはいくつかの会社から発売されているようですが、私が選んだのは、プレメントシリンジというものです。
選んだ理由としては、実際にブログやSNSでシリンジ法で妊娠した人の多くが使用しているものでしたし、購入ページで見たクチコミも悪く無かったからです。
プレメントシリンジはキットの内容が二種類あり、
カテーテルとシリンジ本体の両方は共通してついてきますが、異なるのは、
①従来の採精容器
②新しく開発された「採精シート」という精子の採取が簡単にできるシート
のどちらを選ぶかということです。
ちなみに、どちらを選んでも20回分が1セットで販売されています。
ちょっと多いと思うかもしれませんが、おおざっぱに、1周期で3〜5回使うと考えて、大体4〜7周期分ですよね。
シリンジ法を使用して1周期や2周期で妊娠する人もいる一方、より長期にわたる方もいます。焦りはストレスにつながり、妊活にとっても良くないので、腰を据えて妊活をしてもらうため、あえて20回分で販売しているそうです。
20回分のセットなので、1回ごとに計算すると、①の方が大体1回400円、②の方でも700円です。
公式HPからの購入もできますし、Amazonや楽天でも購入できます。
★公式HP→シリンジ法キット販売サイトはこちら
★楽天
楽天は一つのページ内でどちらかを選ぶようになっています。
|
★Amazonはこちら。
なぜか、従来品の値段は、公式サイトや楽天と比べて、Amazonは200円安いです。
採精シートについて言えば、我が家はお値段のことも考えて従来品を選びました。夫曰く、従来品でも使いにくいということはなかったそうです。
ただ、確かに、採取できた量が少ないのではと不安になったりもしたので、少しでも無駄なく採取したい場合は、採精シートの方を選ぶのがいいのかもしれません。
購入後の話をすると、割とすぐに送ってもらい、コンパクトな段ボールの中に、さらに専用の箱に入ってやってきました。
送り状も、「雑貨」と書いてくれるので、中身を知られたくないという気持ちにも配慮してもらえているなと思いました。
シリンジ法のコツとは?
簡単に、精子を採取し膣内にシリンジで入れると言っても、実際に取り掛かる際にはどのようにすべきかちょっと考えました。
でも幸いなことに私がシリンジ法を試した時、すでにネット上やSNS上ではシリンジ法で妊活し、妊娠されている方が何人もいらっしゃいました。
そこで、私はキットの説明書とは別に、そういった情報からコツを知り得ることができました。
ちなみに、そこで学んだ「コツ」はこんな感じです。
- ①精子を吸い上げる際、はじめに少しだけ空気を入れておくと、カテーテル内に精子が残らず無駄にならない。
- ②注入時は横になり、クッション等を使用して少し腰を高くする。
- ③注入後は②の姿勢のまま、蓋をするように10分ほど手で押さえておく。
- ④女性側が性的興奮を感じている方が妊娠しやすいので、待機中に可能であれば自分で少しほぐしておく。
私は実際に試した際、はじめてのことで緊張していたのか、折角学んだことを生かしきれずに②と③をゆるく実践したくらいですが、実際に妊娠された方の話は結構参考になりました。
主に、クリニックで勧められてシリンジ法を試されている方から得た知識なので、極端な間違いはないのかなとは思いますが、あくまでも「そう言われている」という次元の話ですので、心配な場合はやはりシリンジ法を推奨しているクリニックなどで産婦人科医の先生に話を実際に聞いてみるのもいいかもしれません。
それから、公式HPでも、専門医の話が載っており、使用方法も説明書より詳しく載っていたので参考になると思います。
実際にシリンジ法を使用した周期と反省会
シリンジキットを購入した後、排卵期を知るために基礎体温を測ったり、排卵検査薬を使用したことなど、他はいつもの周期と変わりありませんでした。
その周期はゆるく353法(詳しくは前回の記事をご参照ください)でインターバルをとりながらと思っていたものの、結果的には、排卵日二日前に一度と排卵日当日に一度、通常通りタイミングをとり、排卵日の翌日にいよいよシリンジ法を試すこととなりました。
シリンジ法をいざ実行する日、子どもの寝かしつけをなんとか終えた後、初めてのことに2人ともそわそわしながら、手探り状態でそれぞれの作業を進めていきました。
2人で話し合って決めていたのは、夫が作業中に子どもの夜泣きが起きたら私が夜泣き対応をし、夫の作業が終わった段階ですぐに夜泣き対応を代わってもらい、今度は私が自分の作業をするということでした。
そして同様に、私の作業中に夜泣きが起これば、夫が夜泣き対応にあたるということも確認し、臨みました。
実際にはその晩子どもが夜泣きをすることはなかったですが、やはりこのあたりがシリンジ法があってよかったと思える理由です。
さて、夫が別部屋でシリンジに採取している間、私は布団に横になり、なるべくリラックスしようと心がけながら、夫が採取後のシリンジを持ってくるのを待ちました。
夫が部屋に入ってくると、採取できた量に若干不安があるようでしたが、採取自体はうまくいったようで、シリンジを受け取りました。そして、自分の手順を再確認した後、シリンジを入れました。
それは思った以上に、痛みも違和感もなくすんなりでした。
シリンジ本体を入れた後も、自分のタイミングでシリンジの中身を入れられるので、なんだか妙に落ち着いていたように思います。
痛みや違和感の点で言えば、産婦人科での内診は比べ物にならないくらい痛いですし、不快です。子どもを産めば変わるのかもと思っていましたが、いまだに内診の際は緊張し、力が入ってしまうので、毎回「力を抜いて」と先生や看護師さんから注意されてしまいます。
話が少しそれましたが、シリンジの中を入れた後、しばらく横になっている時間があったので、衝立越しに夫と話をしていました。
その時夫はやはりシリンジ内に採取した精子の量を気にしているようでした。
確かに、シリンジの大きさに対して、少ししか採取できていませんでした。
おまけに、膣内に注入した後、シリンジの先端に注入しきれなかった精子が残っていました。
折角、事前に情報を得ていたのに、最初に空気を入れるというコツを夫に伝え忘れていた故のでした。
そしてそもそも、量が少ない原因に思い当たることがありました。
おそらく、2回目にタインミングを取った翌日にシリンジ法を試したので、採取できた量が少なくなってしまったのだということです。
こうして、今回だいたいのことが分かったので、翌月はもう少しインターバルをとって、計画的に試してみようと、まるで反省会のような夫との会話を終えました。
このシリンジ法を最後にこの周期の妊活も一旦終了し、後は生理の予定日までただ待つ日々です。
もちろん妊娠したい気持ちはありましたが、反省会の内容を踏まえて翌月もシリンジ法を試す気でいたので、頭の中は、シリンジ法をより上手に使う方法を考えることで大部分が締められていたと思います。
妊娠しているとは思っていませんでした。
でも、赤ちゃんはこの時私のお腹に来てくれていました。
何が良くてこの周期で妊娠できたのかわかりません。
でも、妊娠が分かった時、今回夫と話し合いを持って、明確に2人目が欲しいという目標に向かってよかったと思いました。そして同時に、もしかしてシリンジ法のおかげなのか?と少し驚きを持って妊娠検査薬の陽性反応を見つめたものです。
最後に〜使用してみての感想〜
シリンジ法を試みた1周期目で私は妊娠しました。
シリンジ法のみで妊娠したわけでは無いので、今回の妊娠にどこまでシリンジが影響したかは分かりませんが、実際に使用してみてとても画期的なものだと思いました。
何より、行為を省いているので、何となくの気恥ずかしさや、雰囲気作りに時間が取られることはないですし、かえって事務的に物事が進んでいくのでスムーズでした。
正直、妊活と口にしてそういう行為に臨むより、シリンジ法をした方が2人で同じ目標に向かっているという、共同作業感があり、なかなか楽しかったです。
これが何周期も連続でやっていくとまた新鮮さもなくなり、気持ちも変わっていくのかもしれませんが、ある意味、シリンジ法を試してみてどれくらい経っても妊娠しなければ、次のステップへ進むなどの目安をあらかじめ設定しておくのもいいのかなと思います。
私たちも、このままの妊活で妊娠しなかった場合、病院で不妊治療することも視野に入れていました。
やはり私たち夫婦も試して1周期目で妊娠できると考えていませんでしたし、焦りは禁物なので、数週期は試してみる気持ちで臨むのがいいのではと思います。
なぜなら、繰り返しになりますが、値段的にも負担が少なくすむものですし、作業自体が簡単で痛みも伴わないものです。
スキンシップの無いという点が気がかりな人もいるかもしれませんが、割り切ることであらゆる煩わしさから解放されるという意味では、精神的な負担が少なくなります。
それから、もちろん夫婦で話し合ってこそシリンジ法を試せると思うので、夫婦間の意思疎通をする上で、有効だとも思います。
少なくとも私たち夫婦は、このシリンジ法を試すとき、2人で共通の目標に向かっているんだという感覚がありました。
なかなかに優れものなシリンジ法は、これからの時代、妊活をする上ではごく普通の存在になってくるのではないかとも思います。
不妊治療をめぐっては、費用面や治療成果の開示といった点で政治側の努力もより期待したいところですが、シリンジ法など新しい妊活法が確立されていき従来の妊活と比べて負担が軽減されることにより、赤ちゃんを望む方たちの願いが、1つでも多く叶うといいなと切に願います。
シリンジはあくまでも補助的な方法でしか使用してない私ですが、シリンジという存在を知っただけでも当初は目から鱗でしたので、この記事を書くことで参考になる方がいれば幸いです。