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赤ちゃんの頭の形とヘルメット治療の話〜親としての後悔と学び編〜

赤ちゃんの頭の形

こんにちは。

0歳の男の子を育てているamyです。

    

我が家の息子は、生まれてすぐから常に右側を向く癖があり、どんどんと頭の形がいびつになって行き、生後9ヶ月でついにヘルメット治療を開始しました。

 

今回は、そこまでに至る話をして、親として考えてきたことなどをここでお話しようと思います。

 

なぜ、こんな記事を書こうかと思ったかというと、そこには、自分がその時々で、できることをやってこなかった、こうすれば良かった、という後悔があるからです。

 

赤ちゃんの頭の形を気にされている方は多くいると思います。

 

私がこの間、経験してきたことが、もしかしたら誰かの欲しい情報かもしれない。今、できることがある人たちにはぜひ多くの情報に触れて欲しいと思い、その「後悔」について書こうと決めました。

 

見苦しい文章になるかもしれませんが、よろしければ最後までお読みください。

 

※あくまでも、今回こちらで記載するのは我が家での話です。なるべく間違いの無いように記載はしていますが、専門家ではありませんので、こちらでの情報を信じすぎないように、参考程度にお読みください。

 

 

ヘルメット治療とは?

この話に入る前に、そもそもヘルメット治療とはなんぞや?という人もいるかもしれませんので、ちょっと触れておきます。

 

簡単に説明すると、頭の形がいびつな赤ちゃんにヘルメットをかぶせて、頭の形を徐々に丸く矯正していく治療です。ヘルメットはオーダーメイドで成長に合わせて調整されていきます。

 

詳しく記載されているページがありますので、こちらに貼っておきます。

 

 

我が家の長男がヘルメット治療に辿りつくまで

新生児 溢れる情報と都合のいい自己判断

さて、我が子は、冒頭で触れた通り、長い間右にずっと向く癖がありました。

 

いつからその癖があったのか、自分で毎日書いている育児日記を読み返すと、産後5日目 に退院し、実家にてお世話になりながら親子で寝起きするようになったまさにその日には、すでに向き癖が出来上がっていたようです。

 

私は妊娠して以来、育児書の類は一冊も読まずにきたので、分からないことがあるたびにネットで検索していました。

 

初めての出産と育児で分からないこと、それは山ほどありました。

 

例えば、授乳の時に感じる不快感の原因や、夜の寝かしつけ方法、あらゆることを検索しました。そして、頭の向き癖についても、同じように調べ、たくさんの情報を目にしました。

 

ところが、その時ヘルメット治療については、残念ながら知ることはなく、代わりに目に付いたのは、「向き癖によって、赤ちゃんの頭の形がいびつになる。」「いびつになった頭の形は、成長にともなって自然と治っていく」と言う意見でした。

 

のちに、専門医の先生に確かめて知ることですが、今では、その情報は間違ったものだと理解しています。

 

頭の形は、見慣れることはあっても、治ることはないそうです。

 

にもかかわらず、私は治るという情報を当時信じてしまいました。

 

専門医に聞く以前に、いくらでも経験談として、「頭の形が成長しても治らないまま、いびつである。」と言う意見もネット上で目にしたにもかかわらずです。

 

今にして思うと、当時の私にとって、「自然に治る」と言うのはとても都合のいい、言い換えれば、自分の不安をかき消してくれる情報であったように思います。

「治らない」ものに向き合うことはとてもハードルの高く感じますが、「自然に治る」ものであれば、受け入れられたのです。

 

そんな感じで、向き癖と頭の形については、日々、課題山積みの育児の中で、私の中で重要な事項にはならず、たまに思い出しては楽観視していいものとして時間がすぎて行きました。

 

生後2ヶ月 タオルでの向き癖の矯正を始める

相変わらず片方に傾いた寝方をしていた生後2ヶ月になる頃、市の子育て支援の一環で、助産師さんによる家庭訪問がありました。

 

助産師さんが家に来て息子に対面した後、一通り身長や体重や発達の具合を見て、話題は向き癖と頭の形の話になりました。

 

その時助産師さんが、頭の形を治すための方法として、タオルを体の下に入れる方法を教えてくださいました。

 

ちなみに、タオルを使う方法は、予防接種を受けている小児科でも看護師さんがやるといいよと教えてくれた方法で、かなりメジャーなようです。

 

ただ、この方法にはリスクがあると思います。

 

寝返りもできない赤ちゃんは、自分で体の位置を治せないため、体がだんだんずれて行って、柔らかいタオルに顔が埋もれて窒息してしまうかもと言う風に感じたのです。

 

助産師さんも、そのリスクを感じてか、やるのは昼間のみ、夜間親が見守れない間はしないよう私たちに助言して帰って行きました。

 

なのでその助言から毎日昼間のみ、私たち家族はタオルを活用し、なんとか向き癖に抗おうとしました。

 

が、結論から言えば、我が家の息子の場合この方法は失敗でした。

どんどん顔が向き癖のある右側に沈んでいって、タオルがあってもいつの間にか、床の面に右側の頭が平たく着地しているのです。

 

これには困り果ててしまいました。

諦めずに何度もチャレンジしましたが、夜間は何も対策していないこともあって、息子の頭の形もいよいよおかしくなってきてしまいました。

 

今にして思えばですが、タオルを使う以外にもいい方法がたくさんあったんですよね。

タオルを使う方法を含め、ドーナツ枕等の市販品など、別記事にまとめてみましたので、良ければこちらも読んでみてくださいね。

 

生後4ヶ月 検診での医師の言葉

こうして、頭の形がおかしくなってきたという認識を持ったまま、息子はあっという間に生後4ヶ月になり、市の指定のA小児科で4ヶ月検診を受ける日がやって来ました。

 

そのA小児科は古くからやっている、おじいちゃん先生の病院です。

 

受付の事務の方も、診察室で応対してくれた看護師さんも同じく年配の女性の方でとても感じが良く、息子も終始機嫌が良かったので、検診は順調に進みました。

 

この時もまだ、新生児期に得た情報、「頭の形はいつか良くなる」というネットの意見を信じていた私は、その情報をさらに確実にしたい気持ちでいました。

 

そこで、検診の終盤、先生とお話する機会があったので、「息子の頭の形が向き癖によっておかしくなって来ているが、これは治りますか?」と率直に聞きました。

 

すると、「成長するに連れて、よくなって来る。」とゆう期待通りの返事をされました。

 

先ほども書きましたが、これはのちに専門医によって否定される誤った知識です。 

ところが、私はこの答えにほっと安心して病院を後にし、そこからしばらくの間また、息子の頭の形のことは忘れてしまいました。

 

でも、今にして思うと、日進月歩の医療の世界で、しかも、頭の専門医ではない先生の言葉にどうしてそこまで依存してしまったのか、悔やまれてしまいます。

 

生後5ヶ月 赤ちゃんの頭の形の専門病院を知る 

4ヶ月検診で医師の(誤った)お墨付きを得て、一旦は息子の頭の形を忘れるようにしていた私ですが、またすぐに気にするようになります。

 

というのも、我が家に長男を見に来た知人から、頭の形を指摘されたからです。

 

「頭の形、長いですね。」と。

 

そうなのです。

頭の右側を床面につけて長い時間を過ごして来た結果、いよいよその部分が平たくなってきていました。

 

本来あるはずの膨らんだ部分が無くなったことで、右側のある角度から見ると、とても頭の形が長くなっていました。

 

右側から写真を撮るといびつすぎて、写真を見た遠方に住む義母が心配して連絡してきたほどでした。

 

そして私は、いつのまにか、その変形した方向から息子の頭を見るたびに、胸がぎゅっと締め付けられる、つらい気持ちになるようになっていました。

 

そこまで頭が変形しまったことに、自分の責任を感じていたからです。

 

そして、ちょうどそんな頃、ものすごくタイムリーに、ヘルメット治療を知ることになります。

 

それは本当に偶然でした。

Yahoo!のリアルタイムで、話題になっているものの中に、赤ちゃんがヘルメット治療している様子の写真があったのです。

 

ヘルメット治療を始める前に頭の形をスキャンするために着る服がマツケンサンバみたい(可愛い!)だという写真なのですが、その時、その瞬間まで、ヘルメット治療のことを全く知らなかった私にとって、そういった画期的な治療があると知れたのはすごいことでした。

(その写真をTwitterにあげてくれたママさんにはとても感謝しています。)

 

その時から、ヘルメット治療について調べ始めました。治療は高額で、時間もかかることも知りました。でも、私にとって、希望の光に思えました。

 

その時、息子は生後6ヶ月目前になっていました。

 

生後6ヶ月 かかりつけの小児科に紹介状をもらう

ヘルメット治療と言う方法を知った私は、すぐに夫に相談しました。

そして、治療をするしないは別として、まずは専門医にかかろうと夫婦で決めました。

 

幸いにして、全国に数少ない専門病院が、我が家から高速で1時間半ほどの場所にあることもわかりました。

 

ヘルメット治療ができる機関は東京などでは複数選択肢があるようですが、我が家がある地方ではAHS一箇所しか選択肢がなかったので、特に比較することもなく、 AHSのホームページに沿って専門病院を知りました。AHSと提携している全国の医療機関情報のリンクです→https://www.ahsjapan.com/partner/

 

ただし、専門病院を受診するまでに、基本的には、地元の小児科の紹介状が必要とのことだったので、6ヶ月になったばかりのある日に、予防接種を受けるついでに、(4ヶ月検診を受けたA小児科とは別の)かかりつけの小児科であるB医院にて、事情を話し、先生に紹介状を書いてもらえるようお願いしました。

 

ここのB先生はいつもニコニコ息子に接してくれます。

 

診察室にて、先生は紹介状を書くことは快諾してくれましたが、「頭の形は、成長とともに治るけどね〜」と、どこかで聞いたような言葉をそのまま付け足してきました。

 

なんと、このB先生も、頭の形はいびつでも成長すれば治るという考えをもっていたのです。

 

専門医に会う前のその出来事に、私は、自分が息子の頭の形に過剰な反応をしているのではないか、と考えてしまいました。

 

でも、とにもかくにも、専門病院を受診するための紹介状を得ることができたので、目的は達成です。

 

紹介状を携えて帰宅後、やっと専門病院に予約の電話を入れる段階になりました。

 

が、ここでまた一難。

なんと予約が1ヶ月半先まで埋まっていると言われてしまったのです。

 

ヘルメット治療は早く始めるほど効果があると言うことは、この時調べてすでに知っていました。

1日も早く受診したい気持ちで電話を入れたのですが、仕方ありません。ひたすら、予約の日が来るまで待つこととし、その間、ヘルメット治療が必要なのか、じっくり考えることにしました。

 

生後7ヶ月 新型コロナによる緊急事態宣言と気持ちの揺れ

さて、予約までの1ヶ月半というのが、ちょうど春先に全国の新型コロナの感染者がじわじわ増えている時期でした。

 

そして、緊急事態宣言が出るかでないかという最中であり、それにつれて、息子の頭の形に対する私の気持ちもとても不安定なものとなって行きました。

 

というのも、大げさではなく、当時の私は未知のウイルスに対して恐怖を感じ、近親者が死んでしまうのではないかと、毎日心配して、半分鬱のような精神状態となっていました。

 

当時、海外のデータですが、0歳児がコロナにかかった場合、約10%の確率で重症化するというものをテレビで目にして以来、大事な息子をコロナによって失うのではないかという心配を、毎晩息子の寝顔を見ながらしたのです。

 

今もコロナに対する心配はつきませんが、その頃の方がより不明点が多く、確実に追い詰められていました。

 

そして、世間の多くの人と同じく、病院自体に行くことに不安を感じるようにもなっていたほどです。

 

 

そんな状態でしたので、ヘルメット治療で頭の形をなおす以前に、息子の命を守る方が大事だと言う考え方をするようになり、治療に対して気持ちが消極的になってきました。

 

そしてまさにそのタイミングで、全国に緊急事態宣言が出されたのでした。

 

宣言が出てほどなくして、専門病院側から電話がかかってきて、こう言われました。

「ご存知の通り、緊急事態宣言が出されましたので、もしヘルメット治療を積極的に行わないのであれば、診察日を延期させてもらえませんか?」と。

 

この電話をもらい、まさに自分の気持ちも同じだったので、すぐにそのまま診察日の予約を取り直しました。

 

新しい予約の日は、当初の予約日からさらに1ヶ月半先、息子が9ヶ月になる目前の頃でした。

 

ヘルメット治療をしないのであれば、受診自体をしないと言う選択肢もあったのですが、とりあえず専門医師に見てもらい、何か他の手立てなど教えてもらえないかと言う気持ちもあり、受診はしようと思いました。

 

生後8ヶ月 頭の専門の外来を受診

 病院にて

そうして息子の頭の形に懸念を抱いたまま、息子が8ヶ月の後半、やっと専門医に見てもらうことができました。

 

 病院では、息子の頭の変形が、先天性の病気ではないか確認するため、レントゲンをとってもらうところからはじめましたが、結果、やはりそういった病気の類のものではなく、向き癖によるものだと確認されました。

 

そうして、診察室で先生はきっぱりと、「あとは美容の問題だね。」と言ってヘルメット治療の案内をしてくれました。

 

その日は、夫を連れて家族3人で病院に行っていたのですが、この先生が親身に相談にも乗ってくれました。

 

  • 日本人はそれほど頭の形を気にしないが、欧米人などの場合100%ヘルメット治療をすること。
  • 頭の形は見慣れることはあっても、治ることはないこと。
  • ヘルメット治療するかしないかが問題ではなく、このことについて、親として真剣に考え、答えが出すことが大事なこと。
  • ヘルメット治療をしなかった場合、将来、息子が大きくなって、なぜ赤ちゃんの時に治療しなかったか聞いてきた時に、親としてきちんと説明できることが大事。

 

などなど、私たちの考えのヒントになることを言ってくれました。

この半年ほど頭の形に悩み、多くの情報に触れてきた私たちにとって、先生の言葉はどれも一つ一つに重みがありました。

 

中でも、「治ることはない」と言う事実が私と夫にとって、ショックなことではありましたが、じゃあ次にどうするかと、目を覚まさせるような言葉となりました。

 

自宅にて

 こうして、かなり時間がかかったのですが、私たちは本格的にヘルメット治療について悩むことになります。

 

それまでは、夫もゆるく調べてはいたようですが、専門医を受診して明らかに意識が変わっていました。

 

そして結果的に、ヘルメット治療を選ぶことになります。

結論を出した今となっては、もっと早く治療に進んでいればと思うところではありますが、紆余曲折があり、この時期となってしまいました。

 

過ぎてしまったことは仕方ない。

今、できるベストのこと、それがヘルメット治療でした。

 

最後に〜親としての後悔と学び〜

過ぎてどうしようもなくなったものをああすればよかったと振り返るものみっともない気がしますが、この後悔は、もしかしたら誰かの糧になり、役立つかもしれないと思い、この記事を書くことにしました。

 

まとめると、こんな感じの後悔がこれまでの道のりでありました。 

  • 一つの情報を鵜呑みにせず、多方面の情報をきちんと調べるべきだった。
  • ドーナツ枕など、市販品を試して見るべきだった。
  • お医者さんにも専門があることをよく考えるべきだった。
  • 専門医にはなるべく早く見せるべきだった。

  

記事を書きつつ振り返って、後悔の連続でしたが、その中で私自身は学習し、少しは成長もできたのかもしれません。

 

何事にも、もっと多角的に情報を調べたり、できる限り早めの行動を起こすことの必要性を学んだと思います。

 

自分の都合のいい情報にばっかり囲まれていてはダメですね。

 

そして、大人になって自分のことは少し諦めたり、先延ばしにする癖ができていたのだと思いますが、それを子どもの人生にまで、影響させてはいけないのだと反省しています。

 

本当に子どもはあっという間に成長するので、親としての後悔が積み重なるのもあっという間でした。

 

そして、今回私が親として学ばさせてもらったこと自体は、息子にとって全く関係ありません。息子は息子の人生があります。

 

親が学んだからと言って、子どものためになるとは限らないですよね。

今回のことは、本当に今後子育てをしていく上で、教訓になった出来事でした。

 

さて、頭の形をきっかけに、たくさん考えさせられましたが、今現在進行形でヘルメット治療も実際にしています。

 

治療を進めていく中で、起きた出来事、思ったこと、感じたことなどこれからも記事にして行きたいと思いますので、のんびり更新ですが今後も読んでいただけると幸いです。

 

 

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赤ちゃんの頭の形といえば、こちらの私の愛読中の漫画でもちらっと取り上げられていました。 日印カップルのご家庭の話で、この当時はヘルメット治療もなく、頭の形はその後話題にも上がってこずでしたが、密かに今どうなっているのか気になっています。頭の形のことは全く関係なく、おすすめの漫画です〜。